「エストニアのワーキングホリデービザの申請方法を教えてほしい」
「取得までの順序・期間、注意すべきことがあれば教えてほしい。」
こんな方に向けて書いています。
バルト三国の1つであるエストニアで2020年3月からワーキングホリデービザ制度が開始されました。制度実施からまだ日が浅く十分な情報がまとまっていないため、実際にビザを取得した僕が解説します。
ビザ申請ってとてもめんどくさいんですよね。基本的に英語だし。
この記事を真似するだけでエストニアのワーホリビザをゲットできるようにまとめましたので参考にしてください。
本記事ではエストニアのワーキングホリデービザの申請方法についてご紹介します!
※追記
21年1月8日からワーホリビザの申請が一時ストップとなりました。申請再開は8月中旬を目処に準備を行っているようです。最新情報は在日エストニア大使館のHPをご確認ください。
8月25日より大使館でのワーキングホリデービザの申請受付が再開されました。詳細は在日エストニア大使館のHPをご確認ください。
エストニアのワーホリビザの要件確認
まずエストニアのワーホリビザの要件です。サクッと目を通してください。
申請条件
- ビザ申請時に日本に居住している
- ビザはエストニアに入国した日から最大1年間の有効期限
- ビザ申請時に18〜30歳である
- 扶養家族が自らの理由でエストニア共和国に入国する権利がない限り、扶養家族を伴わない
- 日本の有効なパスポート、および帰りのチケットまたはチケットを購入する十分な資金を有している
- エストニアで最初の滞在期間中に相当する資金を有している
- ワーキングホリデー終了時にエストニアを離れる
- 過去にエストニアのワーキングホリデービザを発給していない
- 心身ともに健康
- 滞在期間中の障害、疾病に備え医療保険に加入する
- 滞在期間中はエストニアの法令を遵守する
ワーホリビザには年齢制限があるので注意してください!
有効期限
入国予定日から12ヵ月間の滞在が可能です。
有効期限内であれば、出入国は何度でも可能。ただし、出国している期間も有効期限内にカウントされます。
ビザ取得にかかる料金
ワーホリビザは無料で発行できます。
ビザ発行までの期間
僕の場合準備からパスポート受け取りまでに2ヶ月かかりました。
準備に時間がかかるので早めに動くのが吉です。
エストニアのワーホリビザの申請手順

それでは申請を始めましょう。大きく5つのフェーズに分かれます。順を追って解説していきますね。
- エストニア大使館HP上の申請用紙を記入
- 受付番号が発行される
- 東京のエストニア領事館に面談のアポイントメントをとる
- 東京の領事館で面談
- パスポートは後日自宅に郵送or領事館まで取りに行く
特に一番最初の申請用紙記入が一番時間がかかります。時間に余裕を持っておくことがおすすめです。
手順(1):エストニア大使館HP上の申請用紙を記入
エストニア大使館のHPからビザ申請フォームを打ち込んで行きましょう。
「online」か「eelviisataotlus.vm.ee」をクリックすればオッケーです。
日本語表記は無いので、不安な方は翻訳アプリを使ってすすめていきます。
ビザ申請フォームの主な入力内容
- 申請者の基本情報(国籍, 居住地, 住所,氏名,年齢,旅券番号他)
- 渡航の目的・期間
- 滞在予定地の住所、滞在先のホストの情報
- 滞在期間をカバーできる保険に入っているか
ここで注意点です。
①エストニアの滞在先を決める必要がある
②滞在期間をカバーできる保険に入る
基本情報は記入できるかとお思いますが、上記2点を決めておく必要があります。
①エストニアの家を探す方法
ビザを申請するために滞在先の住所を決める必要があります。留学等で寮に住む人は問題なく記入できるかと思います。が、それ以外の人は家を探すのに苦労すると思います。
エストニアで家を探す方法は大きく3つあります。
- 住宅情報サイト
- Airbnbなどの短期滞在契約
- Facebookのコミュニティーで紹介
おすすめは住宅情報サイトです。
日本で言うSUUMOのようなサイトでKE.EEとCity24があります。現地の人も利用している正式なサービスなので安心です。僕はKE.EEを使って家を決めました。
その際にビザのため住所が必要な旨伝え、最終的な契約は現地に着くまで待ってもらうことにしましょう。トラブル防止のためにもここは頑張って説明し、理解してもらいましょう。
またFacebookのコミュニティー投稿ですが、個人的にはすでに現地にいる人以外はおすすめしません。
理由は少なからず移住者をターゲットとした詐欺も発生しており、巻き込まれる可能性があるからです。
そう、僕が巻き込まれました。エストニアについて鍵を受け取るために家の前についても家主がいないのです。もともと家なんて貸し出してなかったのです。くそぅ…
皆さんは賃貸契約する際は必ず内見をするようにしましょう。
②滞在期間の保険
ビザに必要な保険の条件は滞在期間中、最低でも30000EURカバーできることができる保険が必要です。
ワーホリ用の保険は街の保険屋さんに行くと教えてくれると思います。
僕は近くのほけんの窓口に行き、オンライン保険であるステップイン保険で加入することにしました。
電話での相談もできるので安心です。ステップイン保険ならワーホリ用の保険があるのでこれで十分です。
手順(2):受付番号が発行される
申請フォームの記入が完了するとリファレンスナンバー(受付番号)が発行されます。面会時に必要なので保存しておきましょう。
また記入した申請用紙のPDFがメールで送られてきます。
エストニア大使との面談時に印刷して持っていく必要があるので大事に保存しておきましょう。
手順(3):東京のエストニア領事館に面談のアポイントメントとる
領事館サイトより、「緊急の場合を除き、まずはメールにて行なっていただきますようお願い申し上げます」とあります。英語かエストニア語かロシア語で行う必要があるので注意しましょう。
ぼくは自分の氏名、ワーホリビザ取得のための面会希望、面会予約の希望日時、あとは念の為受付番号を送信しました。
あとは担当者と日程調整を済ませて面談するのみです。
手順(4):東京の領事館で面談
ようやく面談です。
エストニアワーホリビザ申請時に大使館に持っていくもの
- 日本国旅券(パスポート)
- ビザ申請フォームの印刷画面
- ビザ用の写真
- 保険の契約用紙
- 旅行の目的を記した書類
忘れずに持っていきましょう。
旅行の目的を記した書類ですが必要に応じて以下の書類が該当します。必要な書類はそれぞれ異なるため不安な方は大使館に問い合わせるのが安心です。
- 銀行の残高証明
- 滞在先の情報
- エストニアで働く方は雇用を証明する書類
- 留学先の書類
僕の場合は残高証明のみでした。
残高証明は原紙が必要です。郵送に少し時間がかかるので注意です。
大使館に向かう
エストニア大使館は東京の原宿近くにあります。
駅から10分ちょっと歩くのでタクシーを使うのもありです。
領事担当者と面談です。会話は英語ですることになります。
僕が実際に聞かれたことをまとめたのでこれくらいは答えれるように準備すると安心です。
- エストニアに何しに行くのか
- 現在の仕事、エストニアでどんな仕事をするのか
- 航空会社はどこか
- コロナ影響で航空券のキャンセルが多発していますが確認できているか
- もしキャンセルになった場合の対応は航空会社はどうなるか
- コロナが流行っていますがそれでもエストニアに行きたいのか
一部英語が通じなかったところは日本語で話してくれました。英語ができなくてもなんとかなります。
一通り資料を確認した後は指紋を登録して面談終了。
最後にパスポートを大使館まで取りに行くか、自宅まで郵送するか選びます。
郵送をしてもらう場合は現金が必要です。お釣りがないのでぴったしもっていくのがスマートです。
以上で大使との面会は終わりです
手順(5):パスポートは後日自宅に郵送or領事館まで取りに行く
申請からおよそ1〜2週間くらいで自宅にパスポートが郵送されます。
手元にパスポートが届いたらビザの有効期限が間違っていないか再度確認しましょう。
以上でエストニアビザ取得完了です。お疲れさまでした。
エストニアのワーホリビザを取得した感想

僕はエストニアのワーホリビザの取得に約2ヶ月の準備期間を費やしました。やってみると割と簡単だったのですが、ビザ取得にはある程度の期間が必要なことがわかりました。実際に僕がやったことの時間を共有します。
最初の1週:エストニアワーホリの情報収取。必要書類、契約の確認
2〜4週目:現地で滞在する家探し。初めての海外での家賃契約だったので、家賃相場・周辺施設・交通事情などを徹底的に検索し尽くしました。契約したところが利便性悪かったら嫌ですもんね。また賃貸契約は現地仲介業者とのメールでのやり取りのため割と時間がかかりました。また現地の不動産サービスページは間取り、みたい場所の写真がないなど不便なところが多々あったので、日本からエストニアの家探しをする際は時間に余裕を持って探すことをおすすめします。
エストニアの賃貸事情に関してはかなり詳しくなったので、相談があれば乗ります。SNSでのコメントでも受け付けますので気軽にコンタクトを取ってください。
あとは任意保険の申請も同時並行でしていました。オンラインの保険加入でしたので3日ほどですべての手続が完了しました。
5週目:ビザのフォーム入力とエストニア大使館での面会日調整。エストニア大使館はメールのレスポンスがとても早く、1日で面会日を決めることが出来ました。
7周目:エストニア大使館で面会。
8週目:ビザ取得。大使との面会から約10日で家にビザ付きのパスポートが郵送されてきました。これにてワーホリビザ取得完了です。
コメント
エストニアにワーキングホリデーを考えているのですが、住むところはどうやって決められたのでしょうか?
いつから暮らすか分からない段階で、賃貸契約をすることもできないけれども、
先にホスト先をビザ申告書に書かなければいけない
というのは寮がある人以外は難しいということでしょうか?
どうやってホスト先を見つけたか教えていただけたらとても嬉しいです。
貼ってあったサイトの賃貸情報は見たのですが、先に内見した方がいいというのはとてもわかるのですが、
今日本にいる段階で、どうやって内見したらいいのか分からないです。
英語は中学英語程度で、ロシア語はそれ以下、エストニアはまったく難しい状況で、100万程度しか貯金はなく、年齢は28歳でギリギリです。
ネット上で月5万くらいはエストニアでも仕事ができると思うので、ネット環境の整った部屋だと生きていけるのかと考えているのですが、難しいでしょうか?
他にも、エストニアでも仕事をしたいのですが、最初見つけられなかったら、ネットでできる仕事をやろうと思っているのですが、こんな時期に(コロナということで飲食店とかもあまり募集なさそう)、ワーキングホリデーは無謀そうでしょうか?
何の関係もない方なのに、勝手にいろいろ質問しちゃって申し訳ないです。
もし、お時間ありましたら、何卒ご教示いただけると有難いです。
エストニアの住居は「KE.EE」や「City24」の住居検索サイトを利用して現地で内見をしたのち契約しました。
オンライン上で物件が比較できるため、寮以外の方でも住居探しは可能です。
エストニアの住居探しについて注意点です。
当初ワーホリビザ申請の際にFacebookのコミュニティで紹介してもらった物件に住むつもりでしたが、実体のない詐欺でした。賃貸契約契約書は発行してもらっていたのでビザの申請自体はできたのですが、いざエストニアに到着して契約先の家に向かうと当然誰もおらず。。。1週間程度ホステルで過ごしながら上記サイトにて探し目当ての物件を見つけた次第です。
内見を推奨している理由は、設備や生活環境などを確認することももちろんですが、僕のようにエストニア移住者をターゲットとした悪徳業者に騙されないためという点が大きいです。
日本にいる以上、現地で物件を内見するのは難しいかと思われます。Airbnbなどを利用して滞在中にワーホリ期間中滞在する住居を探す、内見なしで契約をしてしまうなどある程度妥協が必要になります。いずれにしても家賃や礼金などの支払いは現地についてからということを心がけることを強くお勧めします。
中学英語程度で日常会話は可能かと思われます。エストニアでは特に若い人は英語が堪能で現地語が話せなくても問題なく生活できます。
エストニアの仕事をしていたわけではないため仕事については分かりかねますが、エストニアの生活費が自炊ベースの一人暮らしで約800€(10万円)/月くらいだったので貯金を減らしながらになりますが生活は可能かと考えられます。
ワーホリは30歳までと制限があるがほぼ無条件でエストニアに住むことができ、古くからのヨーロッパの街並みや豊か自然を体験することができます。
またエストニアは高緯度圏のため夏は日照時間が長く、逆に冬は極寒で太陽がなかなか出ないなど日本との環境の違いも大きいです。
資金管理とエストニアでの生活を考慮しぜひ検討してみてください
こんばんは、はじめまして。
8月からワーホリを利用してエストニア滞在をする予定です。
あまりネットに情報が少ない中、こちらの記事を拝見し、有益な情報ばかりで助かっております。
以下、質問させて下さい。
・Katsuyaさんがエストニアでワーホリをされたのはいつでしょうか。
・エストニアでワーホリをされた理由。
・ワーホリ中、現地でお仕事はされていましたか。されていた場合、現地で働くにあたって必要なものはありますでしょうか(日本で取得しておくべき書類など)。
・ワーホリビザ取得のための領事館での面談について、領事館HPでは必要な場合通訳者を自身で用意するような内容がありました。Katsuyaさんの記事内容としては英語を明確に話せなくても問題ない趣旨の内容を書かれていたと思いますが、対策は当然するとはいえ多少不安を感じています。また時間にしてどれくらいの長さでしたでしょうか。
よろしくお願いいたします。
Ren Yamada様
当ブログを読んでいただきありがとうございます!
お返事遅くなりました。ご質問の件以下の通り回答いたします。
・Katsuyaさんがエストニアでワーホリをされたのはいつでしょうか。
→2020年末〜2021年末の1年間です。
・エストニアでワーホリをされた理由。
→ヨーロッパ周遊した際に首都タリンが気に入ったので住んでみたいと思ったため。
・ワーホリ中、現地でお仕事はされていましたか。されていた場合、現地で働くにあたって必要なものはありますでしょうか(日本で取得しておくべき書類など)。
→日本からフルリモートで働いていたため現地企業では働いてませんでした。
・ワーホリビザ取得のための領事館での面談について、領事館HPでは必要な場合通訳者を自身で用意するような内容がありました。Katsuyaさんの記事内容としては英語を明確に話せなくても問題ない趣旨の内容を書かれていたと思いますが、対策は当然するとはいえ多少不安を感じています。また時間にしてどれくらいの長さでしたでしょうか。
→僕の場合、基本は資料確認のだったので中学英語の簡単な受け答えで大丈夫でした。僕が実際に質問されたことや、想定される質問の回答を英語で考えておけば少しは不安が解消されるかと思います。時間は30分程度で資料確認、簡単な質問、指紋認証など全て終わりました。
ビザ準備大変ですがエストニアでの生活楽しんできてください!
こんにちは!
タリン大学を卒業し現在エストニアのビザが切れてしまったため、一次帰国中の者です:)
現在、ワーホリビザによるエストニアへの再渡航を考えており、その情報収集のため大使館に問い合わせしているのですが、具体的な資金証明について答えてくれないため、お伺いしたいです!
現地の物価は2か月前までいたためよく知っているつもりですが、ワーホリビザ申請の際はいくらくらいの資金証明をしましたか?
どうぞよろしくお願いいたします。
ご質問ありがとうございます!
僕が申請した当時、数百万円ある口座証明を提出しました。
参考になりますと幸いです。
他国ワーホリの資金証明額が当てはまるかどうかは不明ですが、チェックしてみるとおおよその相場がわかるかと思います!
テレ!
お忙しい中ご返信ありがとうございます!
口座証明で残高だけでいいのか、3か月以内の出入金の口座バランスが必要なのか疑問だったのですが、一度エストニア大使館に聞いてみます:)