エストニアのタリンで自動運転バスの実証実験

エストニアのタリンでは、タリン運輸局とタリン工科大学(Taltech)がタッグを組み、自動運転バスの実証実験を開始しています。制度開始は2019年7月。タリン民にとっても割と生活に溶け込んでいるようです。

カドリオルグのトラム停留所とクム美術館を結ぶ自動運転バス路線が一般公開され、乗客はすでに無人車両で移動しています。現在もトラブルなく運行しているようですね。

エストニアで自動運転車に乗車する事ができるのはこのバスのみとなります。世界の一大トレンドである自動運転技術、エストニアではどんなものなのでしょうか?特徴を解説していきます。

いつどこで乗れるの?

カドリオルグ停留所とクム美術館を結ぶ路線が開通されています。自動運転バスのルートはワイゼンベルギ通りをクム美術館方面にに進み、メカルダ通り、コイデュラ通り、ポスカ通りを通り、ワイゼンベルギ通りに戻ります。バス停は、カタリネンタールカフェの前、カドリオルグ美術館の隣、ワイゼンベルギ通りとメカルダ通りの角、ミイミラの子供博物館にあります。

観光客が訪れる旧市街地からはバスに乗ってクム美術館まで行くことが出来ます。エストニアの公共交通機関は時間内乗り放題なので料金を気にせず乗ることが出来ます。

自動運転バスは火曜日から日曜日まで午前10時から午後1時までと午後2時から午後4時までの間に運行しています。午後8時までクム美術館が営業している木曜日と週末は、夜のシフトがあり、最終スケジュールは需要に応じて調整されます。

タリン市では市民を対象に2013年から公共交通機関を無償化しているため、本バス運行サービスも無償で利用することが出来ます。

タリンの自動運転バスを運行する目的はSDGs?

プロジェクトの目標は、環境に優しくスマートな自動公共交通機関の組織化に関して知識と能力を収集することです。公共道路での経験と徹底的な分析を通じて、このようなサービスを効率的に実行するために必要な法的および組織的な設定に関するガイドラインを提供するための基礎にもなります。

また国のインフラ整備や自動車開発にもつなげる役割があります。タリン工科大学の生徒も開発に参画しており、自動車メーカーを持たないエストニアでも自動運転車のノウハウを蓄積することで今後の発展にも期待できます。

観光者は通常のバスと同様の利用料金で乗ることが出来ます。自動運転バスはまだまだ利用する機械が少ないので、この機会に一度自動運転を体験してみてはいかがでしょうか。

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